匠たちのリレーコラム #11

「刃物を研ぐ喜び」 酒井邦芳

 

仕事で木を削るときに使う道具は豆鉋、ノミ、小刀など色々あります。

目的に合わせて使い分け、気持ちよく仕事をしたい。

でも刃物は研がないと切れない。

使い終わったら、なるべくすぐに刃を研ぐ。

切れなくなるまで道具を使わない。

次の仕事が楽に出来るように。

いつも自分の心にいい聞かせる。

でも少しさぼる。

 

鉋刃を研ぐ時は、ひたすら真っ直ぐに真平に研ぐ。

でも真平に研げば研ぐほど、鉋刃の耳が立ち、木の削り面に鉋枕が残る。

そこで刃の両端に少しゆるいカーブを作りながら研ぐ。

地金も鋼もきれいに研げた時は気持ちが良く、切れればもっと楽しい。

 

もう一つ、研げば研ぐほど刃が付くわけではない。

短時間で刃をつけないと、時間をかけるほど刃先は丸くなる。

人それぞれ研ぎ方が皆違い、作るものも違う。

気持ち良く仕事が出来る様に刃物を研ぎたい。

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